実際に1回目に「短い距離」を乗ったときは乗った感想は前三角がカーボンフレームで振動吸収性が高いのと、アルミバックだけど振動吸収をよくしてくれる「キャノンデールの砂時計型アルミバック」と相まってコツコツ感がライダーに伝わりにくく快適でした。ただ同時に「全然前に進まんバイク」に思えて正直「期待外れ」で残念な気分でした。車体を手で持ったときは「何と軽い自転車なのか」と思うのですが乗ったとき（ペダルを回したとき）の「軽さ（軽快感）」が全く無い（期待外れ）ので、このバイクの「何処が良いのか」全然解りませんでした。しかし、それから他のロードバイクを数台試乗して再びこの「six 13」を試乗した2回目（長い距離）のでは印象は違いました。で思いました、このsix 13は「スポーツカー」なんだと。
低速域では振動吸収を積極的にするアルミバックは「しなやか」になるように味付けされれている為、パワーがスポイルされるので重いギアをガンガン踏んでもバイクが前に出てくれない印象を持つのです。まあ、リアバックがある程度やわらかいので重いギアを回しても疲労しにくいところはあるのですが。あと車重が非常に軽いのでスピードの「のり」が感じにくいのが「前に出てくれない印象」になるのかもしれません。それを解消するには軽めのギアで早くスピードにのせればストレスなく乗ることが出来ると思います。登りオンリーでしたら「フロントギアをコンパクト化」するか、踏み味がもう少しはっきりしている「CAAD 8 シリーズ」を選ばれたほうが良いと思います。
中〜高速域では「six 13」はとても優れた性能を発揮しているように思えます。スピードが「のった」ときのスピードの「上げ下げの反応性」は軽快感があり、「振動吸収性が優れている」ことからバイクの挙動は安定しており快適そのものです。
「前に進んでいない」ようにライダーが感じても実際は「タイムが上がっている」のです。つまり乗り手が思うよりも勝手にバイクが速く走っている感じのする不思議なロードバイクそれが「six 13」です。中〜高速域は快適で低速域は？ということはつまり大排気量の「スポーツカー」みたいなのです。だからレースやツーリングで長い距離を「イーブンペースで走り続ける」そういうのにはピッタリのバイクです。

この素晴らしいフレームを使って後はご予算に応じて各グレードをお選び下さい。