アルミロードバイクは「乗り心地が硬い」とは良く言われる事ですが軟らかいフレームならカーボンバイクやクロモリフレームのバイクにした方が良いのでアルミバイクにしかない「シャキシャキ感」(ペダルを踏んだら踏んだ分だけ前に出て行く感じ)を得るにはフレーム剛性から見てもアルミしかないですし、乗り心地という面から見ても一般的に乗り心地を少しでも良くしようとするとカーボンパイプをフレームの後ろ三角に配置して路面からのツキ上げを和らげるのが良いでしょう。キャノンデールは自社でアルミフレームのパイプそのものを開発、製造しているアルミ屋さんであるが故にカーボンには否定的です。何故かと言うとカーボンはコストがかかるので高価なものになり重量がアルミに比べると重くなるデメリットがあるのです。ですのでキャノンデールのロードバイクは出来るだけ良い乗り心地を演出する為にチェーンステー、シートステーといったフレームの後ろ三角のパイプを極限まで薄く軽量に仕上げある程度路面からの衝撃を和らげているのです。更にそのパイプに曲げ加工をする事によってより路面からの衝撃を吸収するように工夫しているのです。ちなみにここまで薄く軽くリアバックを作るのは他のメーカーにはないと思います。当然全てのパイプをアルミで作るのでカーボンを使ったフレームより軽量でしかも手に入りやすい価格になります。結果同価格帯でNo.1の性能になるということです。
語意説明
OPTIMO
オプティモも合金の事でアルミニウムに比べて15%張度が強くなっていることでより肉薄のチューブをフレームに使用する事が出来、結果より軽量で剛性の高いフレームが作れるわけです。
CAAD8(キャドエイト)
2004年モデル最高級グレードだったcaad7 optimoをさらに30g軽量化したCAAD8 OPTIMOフレームは今年も健在でシートステイが縦に扁平加工されておりエアロ効果と剛性アップを果たしています。正直なところ2005年のSix13よりこちらのフレームの方が乗り味、踏み味、完成度とどれをとっても優れていたような感じが。それほど良いフレームです。
CAAD9(キャドナイン)
2007年モデルから新たに発売されたフレームです。フレームの後三角部はCAAD8と同じものを使いつつフロント三角は全く新しく作られています。アルミトップチューブをハイドロフォーミング(油圧成型)で作り、ダウンチューブをほぼ真円のアルミパイプでフレームを形成しています。これは、軽量フレームに属するCAAD8の弱点であった「ねじれ剛性」を上げる為のようです。フレームが小さいサイズであればCAAD8でも問題はないでしょうがフレームサイズが大きくなると感じやすい前三角フレームの「ヨレ」を「バックの乗り味を変えないで」克服しているのでしょう。これで「体重のある程度ある人」にも勧めやすくなりましたか?
SIX13 Team(シックスサーティーン チーム)
初代SIX13はフロント3本カーボン、2代目はトップ&ダウンチューブカーボン+SI(大口径)BB、そして3代目となる2007年モデルはトップ&ダウンチューブカーボンにノーマルBBとなりました。システムシックスがピュアレーサーのカテゴリーになりますからこのsix13 teamはレース以外のもうちょっとロングツーリングなど使用範囲を広げたカテゴリーになるのでしょう。ヘッドチューブには前からアルミ製のワッペンが貼られていますが、これはカーボン成型の風船を膨らませるチューブを通した穴があいていてワッペンはそのふたの役目をしています。ちなみに強度的には何の問題もありませんので。カーボン以外のフレームパートはCAAD9と同じです。
SYSTEMSIX(システムシックス)
2006年夏に初めて発表されたフレームです。プロレースで採用されつつあるスーパーオーバーサイズ(今のロードバイクはオーバーサイズ)のフロントフォークを使い、バリュームアップしたヘッドチューブとトップ&ダウンチューブをカーボンで形成したフレームに従来からある大口径Si BBを使ったとても剛性感の高いモデルとなっています。バックはCAAD9と同じなので、「systemsix」はプロレーサーにも通用する高剛性な前三角としなやな後三角の組合わせです。
SYNAPSE CARBON SL(シナプス カーボン エスエル)
2005年夏に新発表されたフルカーボンバイク。長いホイールベ−スとヘッドチューブ、寝たヘッドアングル、これらからこのバイクがロングライド向きであることはあきらか。キャノンデールが今流行の参加型長距離レース「グランフォンド」用に作るならこんな形になったとか。しかも「synapse carbon sl」はキャノンデールのロード系フレームの中で最軽量のフレーム単体約1000gです。
SYNAPSE/SYNAPSE SPORT(シナプス)
シナプスカーボンをそのままアルミ素材に置き換えたフルアルミフレーム。見た目、価格と中途半端な感じはするのだが、キャノンデールのアルミバイク故に乗り味はかなりコンフォートで良いものになるのでは。「synapse sport」のフロントギアはトリプルのみ設定です。
COMPACT(コンパクト)
ロードバイクのフロントギアは53ー39のダブルギアが一般的ですがフロントアウターギアでも
すべてのリアスプロケを使う目的にアウター50丁と39丁のギアでは登りが苦しいのでインナーギア
も小さい34Tか36Tを採用したPCD110mmで50ー34か50ー36のダブルギア コンパクトクランクの略
TRIPLE(トリプル)
トリプルすなわちフロントギヤが3枚仕様でリアが9枚つまり27speedとなります。この「TRIPLE」が付いていないモデルはフロントが2枚、リア9枚(10枚)の18speed(20speed)になります。垰道等を良く登られる方等にお勧め。2007年モデルはトリプル仕様も同価格。
FEMININE
「フェミニン」は女性専用設計のフレームで脚が長めで胴が短い女性の体型に合わせてシートチューブは長めでトップチューブは短めに設計されています。フレームサイズが47以下は650c(26インチ)サイズのホイール仕様になっています。
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