まずビックリなのはセンタープルのブレーキとラージハブは削り出しでパーツだけでも1万円くらいのパーツとなります。しかもセンタープルはこの軽薄短小な世の中に喝を入れるべく激重な引きでスタイルだけでこのスポルティーフを乗ろうと思ってる軟弱な方には無理。本当に昔見たスポルティーフを今欲しいという本物の「ツーリスト」のためにタイムマシンに乗せて今の時代に持ってきたようなまさに狂気乱舞な逸品です。
それにしてもステム、シートポスト、サドル、リム、ディレイラー、シフトレバーまでもオリジナルパーツを使ってるという無茶苦茶さはむしろすがすがしく、世の中コンポ−ネントはシマノばかりでどんどん多段化して行くのは本当に正しい進化なのか？と現代の自転車事情さえも憂いてしまうある意味問題提起してくれる自転車でしょう。

他のメーカーにはこんなものは作れません（作りません）！！

総合的に見て最近のスポーツバイクと比べると非常に扱いにくいかもしれませんが、昔の自転車乗りの気持ちを味わえる非常に貴重な自転車ですのでその扱い辛ささえも楽しむ余裕を持ってサイクリングをお楽しみ下さい。

付属しているワイヤーはヨシガイ製の茶色いアウターケーブルですが、あまりにも質が悪く使い物にならないもので、長さも中途半端なので当店の判断でシマノ製のものに交換してお渡ししています。

チェーンも今まで入荷したものは全てシマノ製のものが付いていました。