マウンテンバイクの遊び方

現在、一番街中で見かける機会の多いスポーツ車といえばやはり「マウンテンバイク」
でしょう。
街中を走っていても太目のタイヤやサスペンションで少々の段差は気になりませんし、
ギヤの数も多いので漕ぐのも楽チンです。外見もちょっと変わったデザインのものが
沢山有りますし、カラーリングは原色から渋めの色まで選ぶのが大変なぐらい有ります。

確かに街中を走っていると目を引く自転車です。「マウンテンバイク」で人の間を
すり抜け、クルマを追い越していくのはとても気持ちよいです。
が、しかし、「まうんてんバイク」。
「まうんてん」?「やま」?
「山用の自転車」!!
おや?「マウンテンバイク」で山を走る?
どんな山を走るのでしょうか?
どんな道を走るのでしょうか?
舗装された山道?
いえいえ、違います。
皆さん大抵の方たちは小学校のころ遠足で山登りをされたと思いますが、どんな道を
通りましたか?そんなに険しくない、けど凸凹した登山道を登って行ったのでは?
細かく言うと、標高も500mもない低い山の、あまり高低差の無い初心者用の登山道
といったところです。

そんな道を実は「マウンテンバイク」は登れちゃうんです。その為に歩く程度のスピード
しか出ないギヤ比の段数がついているんです。
私も山を登っているとよく登山客の人に言われます。
「どうやってここまで登ってきたの?」
いやいや、自転車をこいで登ってきたんですって。(担ぐ時も有りますけど。)
道に迷ってしまって登山客の人に道を教えてもらったら、
「けど、自転車じゃあ行けないよ?」
って言われて、行ってみると全然「マウンテンバイク」では行ける道なんです。
「マウンテンバイク」って本当に登山道を走れる自転車なんです!
しかも、登山道を登るのには凄い「力」がいるわけではなく、「コツ」をつかむとそんなに
力を入れなくても登れちゃうんです。「マウンテンバイク」は、上り坂でも 「コントロール」
してあげると以外に登れちゃうんです。

そして上り坂があれば次は下り坂。

自転車で下り坂を走るのはとても気持ち良いですよね。
自転車で下り坂を走ってて「気持ち良い〜っ!!」って思ったこと、子どもの時にでも
有りませんか?結構大人になって車ばかりに乗ってて何かの理由で数年振りに自転車に
乗ったときとかも結構気持ちよさを感じると思います。「マウンテンバイク」で登山道
を下ってもそれと同じか、それ以上に気持ち良いんです。
けど、ジャリ道の下り坂なんかちょっと怖いですよね。すべってこけたらすりむいて
痛そうですし。
確かに登山道を下っていると「マウンテンバイク」でもズルズルっとすべっちゃいます。
でも、そんなときは簡単です。スピードを落とせば良いんです。

それから下り坂にもやっぱり「コツ」が有るんです。
ちょっとした「コツ」をつかめば以外に滑っちゃったりしないんです。
慣れてくると滑っちゃっても怖くないんです。「コツ」さえ守っておけば。
そうなると、「マウンテンバイク」は下り坂で 「コントロール」 出来るんです。

おや? 「コントロール」 って言葉がまた出て来ましたね。
そうなんです。「マウンテンバイク」って「コントロール」するのが楽しいんです。
「マウンテンバイク」って「コントロール」出来るのが気持ち良いんです。
それは難しくなんかありません。

例えば、貴方のお住まいの近くに歩道はありませんか?車の通る車道と歩道の間に靴の
サイズ程度の高さの段差があるところを探してみてください。
その段差にそのまま真っ直ぐ突っ込んでみてください・・・。危ないですよね。

けど、その段差に5mほど手前から落ち着いて自転車の椅子に座らずにゆっくり歩く程度
で近付いて行ってください。上半身に力をかけずに。あ、段差を乗り越えるときに腕の力
で無理矢理前輪を持ち上げてはいけません。ゆっくり近付いていって、段差のタイヤ半分
手前あたりでこれまたゆっくり腰の位置を後ろにずらしてみて下さい。猫が背伸びするように
「う〜んっ」て。その猫が背伸びしたかたちの瞬間に、段差に自転車の前輪を当てるんです。
腕に力を入れてはいけません。肩を力んでもいけません。
すると、音も立てず、腕にもガツンってこず、自転車が段差を「スルッ」と登ってくれる
はずです。「スルッ」と。
お願いです。読むだけじゃ駄目なんです。人気の無いとき、こそっとで良いんです。実行
してみてください。

出来ました?きちんと段差を乗り越えられましたか?それが 「コントロール」 するって
言う事なんです。

これがマウンテンバイクの楽しさなんです。

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