2015年 BMC SLR01 ULTEGRA
(ビーエムシー SLR01 アルテグラ)

●Altitudeシリーズ
今シーズンから「Altitude(高度)」シリーズという新しいシリーズにSLR01はラインナップされました。これは登りと下りの性能にフォーカスしたバイクを作ろうというコンセプトです。スイスのシュミレーション専門ソフトウェア会社と共同開発した分析プログラムを使い、より軽く、より硬く、そして乗心地をよくするように34,000種類の型のフレームに様々な状況下でどのような負荷がかかるかをシュミレーションしました。その結果２本のプロトタイプフレームが生まれ、そのバイクをBMCレーシングチームの選手に試乗してもらい、最高の１台を選んだのです。それがこの新SLR01です。

●徹底した最適化
フレーム素材の30%を占めるダウンチューブを太くし剛性をアップ。BBにはプレスフィットBB86を採用、力のかかるBB周りは太くしてねじれ剛性をアップ。カーボンの積層を見直し、SLR01には約400枚のカーボンシートを使用し、フレームの形状も無駄の無いものになっています。その結果2013年モデルのSLR01と比べて、BB剛性が10%アップ、ねじり剛性が25%アップ、振動吸収性10%アップ、フレーム重量14%ダウン、剛性対重量比が約50%もアップしています！！

●試乗してきました
SLR01に試乗してきました。このバイクを１言で言い表すとすれば、「無駄を徹底排除したレースバイク」です。走りはじめの加速感がすさまじく、踏んだ分だけグイグイ加速します。上り坂でも反応性を発揮し、自転車を振ってダンシングをしながら登っても不快なしなり等は一切感じません。またフレームの重量もかなり軽量な事からヒルクライムでは絶大な力を発揮してくれます。また、スプリントをかけても剛性が高いため踏み負ける事もなくグイグイ加速してくれるバイクです。
ただ、路面から細かな振動は拾います。大きな突き上げのようなダメージはフレームが吸収してくれるのですが、路面からの微振動を不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、路面からの振動が手に伝わるという事は、路面の状況を把握しやすいという事でもあるので、下り坂等では路面に砂が浮いている、路面にヒビが当たっている等の情報を把握できるため、 適格な走り方をできます。