2012年 BIANCHI OLTRE CHORUS
(ビアンキ オルトレ カンパニョーロ)

●剛性感を感じないのに快適で早いロードバイク
先日、オルトレを試乗させてもらう機会があり、20km程度走ってきたのですが、今まで乗ったことのないタイプの自転車でした。普通、ブランドの最上級モデルのロードバイクは、カッチリとした乗り味である事が多いのですが、このオルトレは全く違います。
ペダルを踏み込んだ時、「踏んだ感」を感じないのです。踏み込むと、ペダルがストーンと抵抗なく下に降りてしまう感覚です。踏んでいる感があまりないので、しっかりとギアをかけて回してみたのですが、ギアをかけてもペダリングは軽く、気が付けばスピードに乗っていました。
上り坂でダンシングをした時にはキビキビ感はそれほど感じないものの、柔らかい自転車特有の脚に疲れがたまる感もなく....。シッティングに関してはペダルが軽くてスイスイと走れてしまうのです。

下り坂ではこの自転車の本領を発揮するようで、地面にはりついているかのような抜群の安定感で坂を下れました。バックフォークとチェーンステーが物凄く細いので、地面からの微振動や突き上げを軽減してくれるようです。
こんな自転車なので、スプリントはどうだろう！？と平地でモガいてみたのですが、問題はありませんでした！！縦向けの剛性をきれいに無くして、横向けの剛性は残しているようです。しかし踏んでいる感や硬撓りしている感はそれほどないので、剛脚のスプリンターには少し物足りない自転車かもしれません。

ヒルクライム中心にレースに出場したい人にはおススメの１台です。
少し贅沢かもしれませんが、乗り心地はすごく快適なので、サイクリング＆ロングライドを中心に自転車を楽しみたい人にもおススメです！！